ふくみみズム〜福耳流心と身体の向き合い方〜**ライフイズビューティフル

自分の心と身体について向き合い、日々見つめて行くことで幸せな生き方を探求するブログ

ドラマ【となりのチカラ】に見る「日常」:このドラマ、リアル感がすごい!

こんにちは、ふくみみです。

今回は「となりのチカラ」がなぜ魅力的なのか、最新話から気づいたことを綴っていきたいと思います。

 

木曜ドラマ「となりのチカラ」

テレビ朝日木曜日夜21時から放送中。

主人公は松潤演じる、売れない作家「チカラ」。妻・アカリちゃんと長女・愛理、長男・高太郎の4人暮らし。

チカラは度を越す「お節介」な性格で、マンションの住人が困っていると首を突っ込まずにはいられない。かといって、特に何もすることは出来ず、ただただ話を聞いてあげ、親身に一緒に悩んであげる・・・ということしか出来ない。

けれどもそんな姿勢が住人の心を緩ませ、何かを決定的に解決するわけではないが、結果、本人たちは前向きに進むことが出来るというお話。

www.tv-asahi.co.jp

 

第7話に感じる、世間の身勝手さと甘さ

ツンケンする表現をタイトルにしてしまいました。

けれど、第7話は見ていて非常〜〜〜にムカついた!「腹が立った」なんてもんじゃなく「ムカついた」よ!!

何にというと、マンションの住人(世間)の身勝手さにです。

彼らは全員、チカラが話を聞き、親身になって一緒に考え、悩み、彼のおかげで心が緩んだ張本人たち。

ドラマでは「問題解決!」で終わることが出来ますが、日常はそうはうまくいきません。また新たな問題、不満、悩みがどんどん出てくるわけです。

住人たちは、一度チカラに力になってもらい、また他の人たちにもそうしている姿を見て「今度はこんなことがあってどうしよう?」と相談に来ます。

ところが・・・

今、チカラは自分のことでそれどころではない。

なぜなら妻のアカリちゃんが何かに怒って突然家出をしてしまったからです。

チカラが理由に気づくまで帰らない、とアカリは言いますが、チカラには全く心当たりがなく、家事も出来ずに家の中は荒れていく。子供たちのご飯もレトルトカレー宅配ピザ

どんどん精神的に追い詰められていっている最中・・・。

他人の相談どころではありません。とりあえずありきたりのことを言って逃げるチカラ。

・・・数日後、「チカラの言う通りにしたら事態が悪化した!どうしてくれるの!」と文句を言いにくる住人たち。

 

・・・皆さんも腹が立ちませんか??笑

 

住人たち身勝手すぎる・・・だけど、日常って、現実ってそういうものかも。

善行に見返りを求めるな、などと言いますものね。

人は「やってもらった」ことには慣れてすぐ忘れるけど、「された」ことはいつまでも覚えているものです。下手したらこの住人たちのように逆恨みして根も葉もない苦言を言いふらしているかもしれない。

それは「主観」が主体だからです。

 

今はチカラがピンチで悩んでいる時。

ところが住人たちは、かつて自分がしてもらったようにチカラの話を聞き、親身に一緒に悩むことはなく、妻のアカリが出て行ったのはチカラが悪いんだ、と責め立てます。

(この時の松嶋菜々子さんの憎たらしさったら・・・!(褒めてますw))

お前ら、それでも人間かーーー!!!

と、ふくみみは声を大にして叫びたくなった。

・・・ドラマです。ドラマですよ、わかっております。

でもね、そういうこと、日常でもきっとあると思うんです。皆さんにも。

このドラマは1話から本当にそういうところを逃さないなあと感心します。

セリフも結構耳障りの悪い言葉がたくさん出てくる。

チカラがアカリに「母親としてどうなんだ」と言った時はチカラを殴りたくなりました(笑)。

お前、アカリちゃんが残業で疲れて帰ってきても食事の下拵えも洗濯たたむのもなあ〜〜んにもしないで、自分ばっかり悩んで何にもしてなかっただろうがーーー!!!

アカリちゃんていう人は、それでも家事・育児・仕事を全てササッとこなして本当〜に凄いんです!でもそれが限界を突破して家出(;;)

ああ〜〜、世の中の主婦の方は皆さん思い当たるところあるのではないでしょうか。

 

という感じで、とにかく多面的で、現実のリアリティを持たせてくれているのです。

 

さて、「甘さ」の部分ですが、あるときチカラは「自分は他の人の話を親身に聞いてきたけど、一番近くのアカリちゃんの話を全然聞いていなかった」ことに気づきます。

実家にアカリちゃんを訪ね、そのことを謝り、一晩中話を聞きます。

アカリちゃんは今まで溜まりに溜まった鬱憤を一晩中ぶちまけて、朝にはスッキリ。

チカラに話を聞いてくれてありがとう、と言います。

これで問題解決・・・アカリは家に帰ってくるだろう、と思った矢先、

「で?結局どうするの?」と。

「私の悩みをどう解決してくれるの?」と。

困惑するチカラ。話を聞いて心をスッキリさせるだけじゃ、何の解決にもなっていなかった!!

 

ふくみみはアカリちゃんのこういうところが大好きなのです。

世間では、「悩みがあったらとにかく話して」と言われます。上司も、「何か問題があったら相談してね」と言います。

でも大抵、話したらそこで終わり。生産的な解決策の実行にまで発展せず、耳障りの良い言葉を返されるだけ。

 

だから、アカリちゃんの、「納得したような気分」で終わらせない態度が本当に好きなのです。

ライザップも言ってますね。「結果にコミット」ですね!

このドラマでそれが出来ているのは、唯一アカリだけです。ここに世間の縮図を感じてしまうふくみみ・・・。

 

もし、その問題を本当に解決したいと思うなら、友達や上司に相談していては解決しないのです。「話を聞いてもらう」目的しか達成されないのです。

もし本当に解決したいなら、相談相手は見極める。自分の周りのアカリちゃんを見つける。または自分自身がアカリちゃんになるのが一番手っ取り早い。

アカリちゃんマインド、普段から学んでおくと良いかもしれませんね。

 

ドラマ「となりのチカラ」の魅力

ふくみみが感じるこのドラマの魅力・・・それは、良いも悪いも含めた細かな日常観察からくる人物造形や状況描写によって「ああ〜なんかわかる!」と納得できるリアリティです!

第7話、見逃した方はTverで。